2015.05.02 / プレスリリース

米沢市児童会館に世界初の「パンドラⅡ・ハイブリッド」を納入

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、米沢市児童会館(山形県米沢市)に最新式ハイブリッド・プラネタリウム「パンドラⅡ・ハイブリッド」を世界で初めて納入設置しました。 同児童会館は1983年(昭和58年)に開館。31年が経過し、プラネタリウム機器や室内の老朽化が目立つことから、弊社の最新型プラネタリウムへとリニューアルされました。 同館は2015 年5 月2 日(土)より一般公開されています。

この度、弊社が米沢市児童会館に納入したプラネタリウムは、 超高輝度LEDを採用した小型恒星投映機「パンドラII」と、 全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」です。
パンドラⅡでは4000万個もの明るく美しい星空を再現できる他、本体内部にはデジタルシャッター装置を備え、星空の投映範囲を自在に制御でき、 足元まで星空を投映するなど、宇宙空間に漂っているような感覚を体験することができます。 また、バーチャリウムXは、ビデオプロジェクター2台を用い、全天に高精細な映像を繋ぎ目無く投映するだけでなく、パンドラIIの美しい星空と合わせて、 星座絵や星座線、風景や各種天文現象を表現することを可能としました。

米沢市児童会館の黒金道雄館長は「星の輝きはやはり光学式プラネタリウムが抜群。投映できる星の数もこれまでよりぐんと多く、主恒星9,500個、天の川を含めると約4000万個と見事なものです。 全天周デジタル映像システムも加え、児童生徒の学習の場として、これまで以上の充実した内容が提供できると考えています。」と述べています。

米沢市児童会館のリニューアルについて

(1) 約4,000万個の恒星を表現する光学式投映機「パンドラⅡ」に更新

  • 従来機より明るく、本物に近い星空を投映
  • 天の川の一つ一つを約4,000万個もの恒星で表現
  • 本体内部のデジタルシャッター(※)装置により星空の投映範囲を自在に制御可能
  • 同館の従来機器の約1/5程度の大きさ

シャッターとは、スクリーン以外の部分に恒星の光が投映されないようにするための機構であり、水平に恒星の光を遮蔽する重力式と、任意の角度で遮蔽することの出来るデジタル式の2種類があります。

(2) 高精細な映像により宇宙への視点を広げる「バーチャリウムX」を新たに導入

  • 2台のビデオプロジェクターで全天につなぎ目なく映像を投映
  • また、最新の天文データを収録し、米沢市ゆかりの小惑星などの位置表示も可能
  • パンドラIIと共にハイブリッド・プラネタリウムを構成し一体的に投映可能

(3) その他

  • 老朽化し汚れの目立っていたドームスクリーンを新しいスクリーンに貼替
  • 痛みの目立った床を改修
  • リクライニングシートを幅広の座席に更新

米沢市児童会館

米沢市児童会館(館長:黒金道雄)は、児童が日常生活の中で、社会性、自主性及び創造性をはぐくみ、主体的な自己開発の実現に資するために、教育・文化施設として、昭和58年10月に開館されました。 乳幼児から中学3年生までと、その保護者が利用でき、直径10m水平型ドームのプラネタリウムを備えた施設です。入り口には市のマスコットキャラクターである、ようざんくんが子どもたちを出迎えています。

〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-3-47
オフィシャルHP http://www.yonejidou.jp/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種の量産開発を手掛け、現在では1000台を超える納入累計実績があります。 全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて開発する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が開発、提唱する新しいプラネタリウムシステム。 光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを組み合わせ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、 日本をはじめ、インド、北米、欧州など国内外に数多くの納入実績があります。 同システムは、「パンドラⅡ」「クロノスⅡ」「ケイロンⅢ」「スーパー・ヘリオス」などドーム径に応じた光学式投映機を有しており、ドーム径8mから最大50mまで幅広く対応しています。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、ケイロン(CHIRON)、クロノス(CHRONOS)は日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。