2016.07.25 / プレスリリース

福島県環境創造センターに「全天球映像システム」を納入設置

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、2016年7月21日にグランドオープンした『福島県環境創造センター交流棟(愛称:コミュタン福島)』(福島県田村郡三春町)に、球体型スクリーン全面に360度の映像を映し出す「全天球映像システム」を納入設置しました。
同施設は、放射線や環境問題を身近な視点から理解し、環境の回復と創造への意識を深めていくための施設として設立され、展示設備の一部として環境創造シアターに本システムが採用されました。2016 年7月22日より一般に無料公開されています。

この度、弊社が『福島県環境創造センター交流棟(愛称:コミュタン福島)』に納入した「全天球映像システム」は、自社開発の「バーチャリウムX」をベースにしたシステムです。全球型スクリーン全面に360度の映像を映し出し、シアターの中心を貫通するガラス張りのブリッジ上から映像を観覧する映像装置です。球体の直径は12.8mで、地球の100万分の1の大きさです。
同様の常設設備としては、国立科学博物館(東京都台東区)についで世界で2例目になります。

同システムは、レーザー光源のプロジェクター12台を組み合わせ、全天球に360度の映像を映し出しています。弊社のノウハウにより、つなぎ目や観覧者用のブリッジの影が一切出ない特殊な投影方法を採用することで、独特の浮遊感が味わえます。また、映像の解像度は最大でフルハイビジョン(2K)のおよそ3.5倍に達し、高精細で高純度の色合いを鮮明に再現します。

同シアターでは、放射線の正しい知識を学ぶ番組の他、福島の豊かな自然や文化などを紹介する『福島ルネッサンス』が上映されます。福島ルネッサンスでは、特殊なドローンなどを用いて撮影した360度の迫力ある映像と福島県出身の俳優・西田敏行さんのナレーションで福島の魅力をご紹介しています。

福島県環境創造センター交流棟(愛称:コミュタン福島)

2016年7月21日
グランドオープンセレモニー

福島県環境創造センター(所長:角山茂章)は、環境の回復・創造に向け、モニタリング、調査研究、情報収集・発信、教育・研究・交流を行う総合的な拠点として、より安心して快適に暮らせる“ふくしま”にするための取組を進めるため、設立されました。
交流棟は、展示体験を通して、福島の未来を考え、創り、発信するきっかけとなる場を目指しています。

福島県環境創造センター交流棟(愛称:コミュタン福島)
〒963-7700 福島県田村郡三春町深作10番2号
ホームページ http://www.com-fukushima.jp/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種の開発製造を手掛け、現在では1000台を超える納入累計実績があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)を、他社に先駆けて開発する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ バーチャリウムX]
バーチャリウムXは、株式会社五藤光学研究所が開発した全天周デジタル映像システムであり、映像投映の他、デジタルプラネタリウムとしての機能も搭載できるシステムです。様々なプロジェクターに対応し、2Kから8Kまでの映像を映し出す他、光学式プラネタリウムと組み合わせた「ハイブリッド・プラネタリウム」としても機能します。

[ 全天球映像システム]
全天球映像システムは、360度の全球型スクリーンに映像を映し出すシステムで、スクリーンを貫くガラス張りのブリッジに立ち、映像を観覧する装置です。前後、左右、上下の視界いっぱいに映像が映し出されることから、独特の浮遊感などが味わえます。
本システムは、2005年「愛・地球博」の長久手日本館の「地球の部屋」において、弊社により世界で初めて実現されました。その後、東京上野の国立科学博物館に「THEATER 36○(シアター・サン・ロク・マル)」として移設され、現在も運用されています。

※ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)は、日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366