2018.03.22 / プレスリリース

佐久市子ども未来館(sakumo)がリニューアル
新機種「オルフェウス・ハイブリッド」世界初公開

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤信隆、東京都府中市)は、佐久市子ども未来館(館長:なおやマン、長野県佐久市)に「オルフェウス・ハイブリッド」を納入設置しました。同システムは、光学式プラネタリウムとしては世界で初めて全88星座絵を実装した新機種「オルフェウス」と、レーザー光源の最新4Kプロジェクターを採用した全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合した最新鋭の「ハイブリッド・プラネタリウム」です。
同館のプラネタリウムは、2018年3月21日(水)にリニューアルオープンし、「オルフェウス」が再現する“緻密で美しい星空”が一般公開されています。

リニューアルの詳細

今回のリニューアルでは、プラネタリウムを多彩な表現力をもつハイブリッド・プラネタリウムに更新し、オリジナル番組の制作や室内の改修を行いました。ドーム直径16m水平型のプラネタリウム施設として、星空や番組の投映は勿論、様々なイベントにも使用いただけるよう工夫し、従来よりも幅広いニーズに応えられる設備を備えています。

太陽・月・5惑星が付随する小型の光学式投映機「オルフェウス」
「オルフェウス」は、光学式プラネタリウムとしては世界で初めて全88星座絵を投映する機能と、恒星の等級差を自由に調整する機能を搭載した最新のプラネタリウムです。肉眼で見ることのできる6.55等星までの約9,500個の主恒星と、約800万個の恒星で再現された天の川をもち、主恒星と天の川を個別に調光することができます。さらに、3.5等星までの299個にはスペクトル型に基づいた忠実な色も再現しています。また、沈みゆく夕日の色合いの変化や、夕空に細い弧を描く三日月と地球照、月食の再現など、様々な空の光景を再現することができます。
 “緻密で美しい星空”と“多彩な投映機能”により、都会の星空から宇宙空間で見る星空を再現するだけでなく、解説に最適な星空を自在に作り出すことができるようになりました。

全天4K解像度の天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」
全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」は、光源にレーザー光を用いたSONY社製の最新4Kプロジェクター2台に自社で設計した専用レンズを装着し、ドーム全天に高精細な映像を繋ぎ目無く投映します。宇宙映像の投映だけでなく、街並みや風景などを「オルフェウス」の美しい星空と融合させた“ハイブリッド・プラネタリウム”としても実現しています。
また、佐久市内の主要な名所を撮影した全天画像なども装填され、多目的な利用にも対応しています。さらに、音響設備も一新され、迫力のある立体的な音と映像が一体となって臨場感あふれるドーム映像が楽しめるようになりました。

オリジナル番組を制作
今回のリニューアルを機に、「油井亀美也宇宙飛行士が見た地球~宇宙からのメッセージ~」を制作。4K高画質のデジタル映像によるJAXA有人宇宙開発の軌跡と共に、名誉館長で長野県川上村出身の油井亀美也宇宙飛行士がメッセージを伝えるオリジナル番組です。佐久市出身の声優(白井悠介)がナレーションを務めるなどリニューアルを記念する特別制作番組です。
※ 投映スケジュールは施設へお問い合わせください。

その他の改修
プラネタリウム機器の納入設置の他、段差のあった室内を改修してバリアフリー化するとともに、ドーム内照明を改良し前方スペースの座席も移動できるように変更しました。幅広のリクライニング座席や家族で楽しめる親子席、車椅子用移動席も新たに設けるなど、従来よりもゆったりと観覧できるようになりました。

佐久市子ども未来館(sakumo)

佐久市子ども未来館(館長:なおやマン、長野県佐久市)は、「GSS-URANUS(五藤光学製)」を導入するドーム直径16m水平型のプラネタリウム施設として2001年(平成13年)に開館。ドーム内にはステージなど舞台設備も備え、佐久市民だけでなく、市町の枠を越えた交流・発信・憩いの場として利用され、年間10万人を超える入場者を誇っています。油井亀美也宇宙飛行士を名誉館長に迎えるなど、訪れる人々に夢や希望を与える施設として親しまれています。

〒385-0022長野県佐久市岩村田1931-1
オフィシャルHP http://kodomomiraikan.jp/index.php

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種を開発し、現在では1000台を超える納入実績(累計)があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて機器システムを開発する他、機能を活かした映像コンテンツを制作し、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本国内に留まらず、プラネタリウム発祥の地であるドイツをはじめ、米国、欧州、中東、アジア諸国などに数多くの納入実績を誇ります。
同システムは、ドーム径に応じた各種の光学式投映機を有しており、ドーム径8mから最大50mまで幅広く対応しています。

[ オルフェウス(ORPHEUS)]
2017年にリリースした最新型の光学式プラネタリウム。〝緻密で美しい星空〟を提供するだけでなく、薄明薄暮や夕日の色合い、月食などを再現する他、全88星座の星座絵や各種座標をも投映することができる最新鋭の光学式プラネタリウムです。
1号機を高知みらい科学館、2号機を柏崎市立博物館、3号機を佐久子ども未来館に納入。柏崎市立博物館のリニューアルオープンが2018年3月24日、高知みらい科学館の開館が2018年7月24日であることから、佐久市子ども未来館がオルフェウスの最初の一般公開となります。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)は日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366