2026.09.29 /
Episode 3:吉川 真 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授
星を見ることに興味を持ったのは、小学5年生の頃です。親にねだって口径10cmの反射望遠鏡を買ってもらい、栃木市にある自宅の庭で毎晩のように望遠鏡を覗いていました。
遠い過去の記憶として思い出されるものは、最初に見た土星の姿。図鑑に出ている写真のような立派なものではないですが、真っ暗な空間に小さいながら環を持って浮かんでいる姿を見て、宇宙の不思議さの虜となりました。それが、現在の仕事に繋がったのだと思います。
では、なぜ、急に星に興味を持ったのでしょうか。小さい頃は虫や、理科の実験・工作が好きでした。それがどうして星にも興味を持ったのでしょう。ふと、父親が「天文年鑑」を買ってきたことを思い出しました。実家の物置を探してみると、誠文堂新光社が発行した1971年の「天文年鑑」がありました。1971年というと、9歳、小学3年生から4年生の頃です。小学生にとってはちょっと難しすぎる本を父親が買ってきた理由は謎です。
久しぶり(55年ぶり?)に開いてみますと、最初のページに人工衛星「おおすみ」が夜空を移動している写真が載っていました。あ、実はここで運命が決まっていたのですね・・・。
吉川 真 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授(2025年11月4日公開)