2025.04.28 / トピックス

仙台市天文台の移動天文車(アストロカー)がリニューアル

株式会社五藤光学研究所(取締役社長 五藤 信隆、東京都府中市)は、仙台市(市長 郡 和子)より受注を受け、移動天文車(アストロカー※1)「ベガ号」をリニューアルし、納品いたしました。同天文車は、仙台市天文台(台長 小野寺 正己、仙台市青葉区)により、2025年4月25日から運用が開始されました。

移動天文車(アストロカ―)は、大型トラックの荷台に特殊な望遠鏡※2を搭載し、さまざまな場所へ出向いて天体観望会を行うことができる車両です。仙台市の初代「ベガ号」は1993年3月に弊社が納入し、以来、仙台市天文台の運用により約30年間で延べ15万人以上の市民に星空を届けてきました。
このたびリニューアルされた「新ベガ号」は、仙台市天文台のビジュアル・アイデンティティに基づくロゴやカラーを採用したデザインに一新され、電視観望望遠鏡の映像を大画面で鑑賞できるなど、新たな機能も加わりました。

2025年4月25日のお披露目会では、郡和子市長など関係者よるテープカットが行われ、新ベガ号の運用がスタートしました。あいにくの曇天で天体観望会は中止となりましたが、望遠鏡の仕組みなどについて天文台職員が紹介し、会場は多くの市民で賑わいました。「新ベガ号」は今後も、仙台市内およびその近郊にて出張観望会を実施していく予定です。


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※1 移動天文車(アストロカー / ASTROCAR)とは
アストロカーは、天体望遠鏡を車両に搭載し、どこにでも移動できる“動く天文台”として、自治体などで活躍しています。固定式の天文台に比べて稼働率が高く、アストロカーが街にやってくれば、そこが天文台になります。夜間でも子どもたちが安心して星空を観察できる環境を提供するほか、曇天や観望待機時には、搭載されたAV機器により星や宇宙に関する映像などを楽しむことも可能です。車両は小型車から普通免許で運転可能なトラックまで、用途に応じてカスタムメードで製作いたします。「アストロカー」および「ASTROCAR」は株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

※2 搭載されている望遠鏡は、20cmクーデ式望遠鏡です。

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仙台市天文台について
仙台市天文台は、1955年(昭和30年)に仙台市中心部に近い西公園に市民天文台として開台し、2008年(平成20年)7月1日に現在の青葉区錦ケ丘へ移転・リニューアルオープンしました。東北最大のプラネタリウムや、同じく東北最大の口径1.3mの「ひとみ望遠鏡」を備え、2022年(令和4年)には累計入館者数が400万人を突破するなど、市民から広く親しまれている施設です。

〒989-3123 仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
オフィシャルHP  https://www.sendai-astro.jp/

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 営業本部 企画営業 TEL 042-362-5366