2012.05.01 / プレスリリース

郡山市ふれあい科学館スペースパーク ハイブリッド・プラネタリウムとなってリニューアルOPEN

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は郡山市ふれあい科学館スペースパーク(福島県郡山市)に「スーパーヘリオス・ハイブリッド」を納入設置した。同システムは、既存の光学式プラネタリウム「スーパー ヘリオス」をハイブリッド化し、さらにデジタルプラネタリウム機能を有した全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」である。同施設は2012年4月28日(土)より一般公開されている。

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は天文機器に関する総合メーカーである。1926年の創業時は小型天体望遠鏡を製造。1959年には光学式プラネタリウムの開発に成功し、日本及び世界各地に同設備を納入している。2004年からは光学式プラネタリウムと全天周デジタル映像システムを融合させた「GOTOハイブリッド・プラネタリウムシステム」を開発し、国内外に数多くの納入実績がある。

郡山市は、郡山駅西口再開発事業として建設した市のランドマークとなる複合ビル「ビッグアイ」の20階から24階に、郡山市ふれあい科学館を2001年に設置した。最上階には直径23mの光学式プラネタリウム「スーパー ヘリオス(五藤光学製)」と大型映像「アストロビジョン70L2」を設置。高層タワーのプラネタリウムを有する宇宙劇場として注目を集め、「世界で一番、地上から高いところ(104.25m)にあるプラネタリウム」として、2002年1月、ギネス社に認定された。
今回(2012年)、既存の「スーパー ヘリオス」と融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」にリニューアルした。リニューアルでは、
 (1)既存の光学式プラネタリウムのハイブリッド化
 (2)宇宙旅行も体験できる全天周デジタル映像システムの導入
 (3)ファミリーシート席(ペア席)の追加(2シート4座席)
 (4)階段LED照明および安全色のノンスリップ設置
などを行い、宇宙を体感するプラネタリウムに生まれ変わった。

光学式プラネタリウム「スーパー ヘリオス」は、大型ドームに適した高輝度型の投映機で、天の川を含む約65万個の恒星が投映出来る。恒星が非常に明るく、全天にビデオ映像が投映されても、星空は少しも損なわれることはなくハイブリッドに適しているため、全天周デジタル映像システムと融合した「スーパー ヘリオス・ハイブリッド」に更新した。
さらに、ハイブリッドコンソール(操作卓)により、光学式プラネタリウムと全天周デジタル映像システムを融合して投映し、一つのコンソールで2つのシステムを操作することが出来る。光学式の星空にデジタル映像を重ね合わせたり、一緒に日周運動をさせることも可能となった。

全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」は、2台のJVC製プロジェクターに五藤光学製の4K×4K解像度対応専用レンズを装着することで、全天に高精細映像の投映を実現した。ドーム全天に星座絵や星座線、各種画像を投映することは勿論、最新の天文学が明らかにした宇宙の果てまでの各種データが装填され、宇宙空間を旅するかのような演出により、宇宙旅行も疑似体験することが出来る。

また、機器更新と合わせてファミリーシート(2シート4座席)を増設する他、階段LED照明および安全色のノンスリップ設置や、ゆとりのある車椅子通行スペースを確保するなど利用者の安全面にも配慮した。

投映プログラムでは、金環日食をテーマとしたプラネタリウム番組「~リングの太陽~」を制作した。光学式の美しい星空とともに、137億光年の彼方に広がる宇宙を自在に巡るシーンもある生解説番組で、ハイブリッド・プラネタリウムの操作性を生かしたライブ感あふれる演出となっている。同番組は、リニューアル記念番組として4月28日(土)より一般公開されている。投映スケジュールなどの詳細は、同施設のHPをご参照ください。

同館へはJR郡山駅西口から徒歩約1分。その他の情報は同施設のHPをご参照下さい。
〒963-8002 福島県郡山市駅前二丁目11番1号(ビッグアイ20~24階)
オフィシャルHP http://www.space-park.jp/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは国内シェアの約7割を占めている。 全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)を他社に先駆けて開発、 発表する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作も行う「ドーム空間のトータルクリエーター」である。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地 
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ 郡山市ふれあい科学館 スペースパーク(館長:遠藤育夫)]
郡山市ふれあい科学館は「宇宙の中のわたしたち」をコンセプトとして、来館者の一人一人に様々な体験を通じて科学の知識を普及し、生涯学習として楽しく集える場所を目指している。プラネタリウムが楽しめる「宇宙劇場」、不思議な科学の世界を実感できる「展示ゾーン」の他、地上96mからの眺望を楽しめる「展望ゾーン」からなる科学館である。
〒963-8002 福島県郡山市駅前二丁目11番1号(ビッグアイ20~24階)
オフィシャルHP http://www.space-park.jp/

[ビッグアイ]
「ビックアイ」は郡山市のランドマークとして、郡山駅西口再開発事業で建設された。郡山市の玄関にふさわしい高さ約133mの県内で最も高いビルで、「商業施設」「市民プラザ」「県立高等学校」「事務所施設」「郡山市ふれあい科学館」からなる複合ビルとなっている。

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
 株式会社五藤光学研究所が開発、提唱する新しいプラネタリウムシステム。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを組み合わせ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、国内外に数多くの納入実績がある。同システムは、「ケイロン」「スーパー ヘリオス」「クロノスⅡ」「パンドラ」などドーム径に応じた光学式投映機を有しており、ドーム径6mから最大50mまで幅広く対応している。「スーパー ヘリオス・ハイブリッド」は、これまでに、はまぎんこども宇宙科学館、中国科学技術館(中国北京)、愛媛県総合科学博物館などに納入されている。
※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)は株式会社五藤光学研究所の登録商標です。