2013.04.30 / プレスリリース

岡山県生涯学習センター「人と科学の未来館サイピア」に「クロノスⅡ・ハイブリッド」が誕生!

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、岡山県生涯学習センター「人と科学の未来館サイピア」(岡山県岡山市北区)に、「クロノスⅡ・ハイブリッド」を納入・設置した。同システムは、約1000万個の恒星で表現された天の川を搭載した光学式プラネタリウム「クロノスⅡ」と、4Kプロジェクターを有する全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」により構成されるハイブリッド・プラネタリウムである。光学式の美しい星空と迫力あるデジタル映像の融合により、多彩なドーム演出が可能となった。同施設は4月29日(月)より一般公開されている。

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、天文機器に関する総合メーカーである。1926年の創業時は小型天体望遠鏡を製造。1959年には光学式プラネタリウムの開発に成功し、日本及び世界各地に同設備を納入している。2004年からは光学式プラネタリウムと全天周デジタル映像システムを融合させた「GOTOハイブリッド・プラネタリウムシステム」を開発し、2013年には多摩六都科学館に、〝最も先進的なプラネタリウム〟を誕生させるなど、国内外に数多くの納入実績がある。

岡山県生涯学習センター(所長:岡本 啓、岡山県岡山市北区)は、岡山県民が自己の充実・啓発や生活の向上を目指し、生涯にわたって学習活動を支援するための拠点施設として、平成9年、岡山県立短期大学跡地に県立烏城高等学校と共に整備、設置された。

「人と科学の未来館サイピア」は、生涯学習センターに隣接していた旧岡山県立児童会館の閉館後、利活用が検討され新たに誕生した、〝大人も子どもも一緒に科学を楽しく学べる〟施設である。同館には、光学式プラネタリウム「クロノスⅡ」と全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」が融合した「クロノスⅡ・ハイブリッド」が納入された。

光学式プラネタリウム「クロノスⅡ」は、主恒星(6.5等星までの約9,500個)とは別に、約1000万個の恒星で表現された天の川を搭載し、主恒星と天の川恒星が各々調光することが出来る。また、高輝度LEDを使用した星座絵、座標系・方位・薄明薄暮が本体についているため、全天周デジタル映像システムを使わずに星空の演出や解説をすることも出来、様々なニーズに合わせた星空の再現が出来る。同機は国内外に17台の納入実績をもつ「クロノス」の後継機種であり、2010年の1号機納入を皮切りに、国内だけでなく、アジア、欧米などへも納入されている。

全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」は、2台の4Kプロジェクターに、五藤光学研究所の光学研磨技術を駆使した4K×4K解像度対応専用レンズを装着することで、全天に高精細映像の迫力ある宇宙空間を実現した。また、光学式の星空と連動し、88種類の星座絵や星座線、惑星やメシエ天体などの各種画像を投映することは勿論、最新の天文学が明らかにした宇宙の果てまでの各種データが装填されている。宇宙空間から見る太陽系の惑星運行や日月食などの各種天文現象も再現できる。

同館のプラネタリウムは直径15m水平型、132席。デジタル音響システムやLED演出照明設備も備え、新装されたドームスクリーンやリクライニングシートと共に、ドーム空間を色彩豊かに演出し、多目的なイベントでドーム空間を活用できることも期待されている。

投映プログラムのうち、オリジナル番組「岡山は宇宙に開いた窓 - 星を仰ぐ心は永遠に-」は、宇宙とゆかりの深い岡山県を「宇宙に開いた窓」ととらえ、「星を仰ぎ見る心」をキーワードに、岡山県と宇宙(天文、星)に関する事柄をハイブリッド・プラネタリウムの利点を生かした演出で紹介した番組である。同番組も五藤光学研究所により制作され、開館記念番組として一般公開されている。
この他、岡山県の歴史や景観を紹介するオリジナル番組も数多く用意されている。投映スケジュールなどの詳細は、同施設のHPをご参照ください。

同センターへは、JR岡山駅西口から車で約5分。JR岡山駅西口から岡電バス岡山中央病院行 京山入口下車 徒歩8分(所要時間約13分)。その他の情報は同施設のHPをご参照下さい。
〒700-0016 岡山県岡山市北区伊島町3丁目1-1
オフィシャルHP http://www.sci-pia.pref.okayama.jp/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
 プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは国内シェアの約7割を占めている。 全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)を他社に先駆けて開発、 発表する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作も行う 「ドーム空間のトータルクリエーター」である。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地 
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ 岡山県生涯学習センター]
岡山県生涯学習センターは、「安らぎ・ゆとり・活力・楽しさ」をキーワードに、交流棟(展示スペース、AVコーナー、情報閲覧コーナー、学習相談コーナーなど)や、情報創作棟(書道教室、陶芸教室等の創作関係教室、パソコン教室、録画・録音スタジオ、編集室など)、この度オープンした「人と科学の未来館サイピア」を備えた生涯学習拠点である。
〒700-0016 岡山県岡山市北区伊島町3丁目1-1
オフィシャルHP http://www.sci-pia.pref.okayama.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
 株式会社五藤光学研究所が開発、提唱する新しいプラネタリウムシステム。光学式プラネタリウムと、様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを組み合わせ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、国内外に数多くの納入実績がある。
 同システムは、「ケイロンⅡ」「スーパー・ヘリオス」「クロノスⅡ」「パンドラ」などドーム径に応じた光学式投映機を有しており、ドーム径6mから最大50mまで幅広く対応している。「クロノスⅡ・ハイブリッド」は、これまでに品川区立五反田文化センター、Guwahati Planetarium(インド)、 新潟県立自然科学館、熊本市立熊本博物館、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館・図書館、SAGE VALLEY JUNIOR HIGH SCHOO(アメリカ ワイオミング州)、前橋市児童文化センター、Bishop Museum(アメリカ ハワイ)に納入。今後も、アジア、欧米などへの納入が予定されている。
※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)、ケイロン(CHIRON)、クロノス(CHRONOS)は株式会社五藤光学研究所の登録商標です。