2014.03.26 / プレスリリース

長崎市科学館のプラネタリウムがリニューアル「ケイロンⅡ・ハイブリッド」誕生

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、長崎市科学館  (長崎県長崎市)に「ケイロンⅡ・ハイブリッド」を納入設置した。同システムは、高輝度LED光源を採用した総恒星数約1億4000万個を誇る光学式投映機「ケイロンⅡ」と、デュアルプロジェクション方式による投映で明るさを倍増した全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」により構成されるハイブリッド・プラネタリウムである。同施設は2014年3月25日(火)より一般公開されている。

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、天文機器に関する総合メーカーである。 1926年の創業時は小型天体望遠鏡を製造。1959年には光学式プラネタリウムの開発に成功し、日本及び世界各地に同設備を納入している。 2004年からは光学式プラネタリウムと全天周デジタル映像システムを融合させた「GOTOハイブリッド・プラネタリウムシステム」を開発。 2013年には多摩六都科学館に、「最も先進的なプラネタリウム」を誕生させるなど、国内外に数多くの納入実績がある。

長崎市科学館(名誉館長 兼 運営アドバイザー:草野 仁)は、「遊びを通じて楽しく科学を学ぼう」を経営理念に、1997年に開館した。同施設は、直径23m傾斜型ドームのプラネタリウムを有するスペースシアターの他、天文台や展示室などがあり、子どもから高齢者まですべての方に楽しんでいただける施設である。2014年、スペースシアターのプラネタリウムをハイブリッド・プラネタリウムに更新し、光学式投映機に“最も先進的なプラネタリウム”として認定された「ケイロンⅡ」を九州地区で初めて採用した。
納入した「ケイロンⅡ・ハイブリッド」は、光学式投映機「ケイロンⅡ」と全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を融合したハイブリッド・プラネタリウムとして設置されている。ドーム全天に星座絵や星座線、各種画像を投映することは勿論、最新の天文学が明らかにした宇宙の果てまでの各種データベースが装填され、宇宙空間を旅するかのような演出を行うことが出来る。

光学式投映機「ケイロンⅡ」は、高輝度LED光源を採用し、更に星像も「ケイロン」より一段と小さくすることで、まるで本物の星空のように光輝く点として恒星を再現している。天の川は微小な星の集合として再現し、18等級までの約1億4千万個の恒星として投映。さらに、300以上の星雲星団、2000以上の暗黒星雲も忠実に再現しています。

全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」は、2台の4Kプロジェクターに自社で製作した4K解像度対応専用レンズを装着。ドーム全天に継ぎ目なく映像を投映することが出来る。長崎市科学館では、上記のプロジェクションシステムを2セット設置。これらを正確に重ね合わせるデュアルプロジェクション方式により、明るく高精細な映像の投映を実現している。ドームスクリーン上の球面に複数のプロジェクターからの映像を正確に重ね合わせることは技術的に難しく、永年培った五藤光学研究所の歪み補正技術が活かされている。

今回のリニューアルでは、機器更新の他に、室内を全面的に改修した。
ドームスクリーンは、パネルを重ね合せない突き付け工法で施工するナノシームスクリーンを採用し、国内初となる。
座席は、プラネタリウム用に改良したシートを導入し、長時間の観覧にも疲れにくく、従来よりもゆったりとプラネタリウムを楽しめる。また、家族席(2シート×4座席)や車椅子用移動席も新たに設置している。

同館は直径23m傾斜型、216席。改修にあたっては室内のバリアフリー化を図り、ノンスリップや階段LED照明、車椅子段差解消機、スロープ、手すりなどを設置した。また、聴覚障がい者用補聴システムや多国語システムを導入するなど、利用者の利便性を高めるための配慮もなされている。

投映プログラムでは、長崎と天文学との関わりを紹介するオリジナル番組「長崎から開く宇宙への扉」を制作した。同番組は、ハイブリッド・プラネタリウムの利点を生かした演出によって、星の美しさや宇宙の神秘を伝える内容となっている。この他、観光PR番組として、長崎市の自然や科学史を紹介する映像コンテンツも制作した。
投映スケジュールの詳細および交通アクセスについては、同施設のHPをご参照下さい。
〒852-8035 長崎市油木町7番2号
オフィシャルHP http://www.nagasaki-city.ed.jp/starship/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
 プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは国内シェアの約7割を占めている。 全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)を他社に先駆けて開発、 発表する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作も行う「ドーム空間のトータルクリエーター」である。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地 
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ 長崎市科学館(名誉館長 兼 運営アドバイザー:草野 仁)]
 長崎市科学館は、遊びを通じて楽しく科学を学ぼうを経営理念に、子どもから高齢者まですべての方に楽しんでいただける施設を目指している。同館は、プラネタリウムを有するスペースシアター、天文台、展示室、学習室、実験室、工作室などがあり、理科教育の補充・深化・総合を図るとともに、一般市民や観光客の方々が科学に関する教養を高めたり、長崎の自然について理解を深めたりする場を提供している。
〒852-8035 長崎市油木町7番2号
オフィシャルHP http://www.nagasaki-city.ed.jp/starship/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
 株式会社五藤光学研究所が開発、提唱する新しいプラネタリウムシステム。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを組み合わせ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、国内外に数多くの納入実績がある。同システムは、「ケイロンⅡ」「スーパー ヘリオス」「クロノスⅡ」「パンドラ」などドーム径に応じた光学式投映機を有しており、ドーム径6mから最大50mまで幅広く対応している。 高輝度LED光源を採用した総恒星数約1億4000万個を誇る光学式投映機「ケイロンⅡ」は、これまでに多摩六都科学館に納入しているが、九州地区では同館が初となる。
※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)、ケイロン(CHIRON)、クロノス(CHRONOS)は株式会社五藤光学研究所の登録商標です。