2015.07.25 / プレスリリース

サハトべに花の全天周劇場にハイブリッド・プラネタリウムが誕生

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、河北町総合交流センター サハトべに花(山形県西村山郡河北町)に「パンドラⅡ・ハイブリッド」を納入設置しました。同施設は1995年(平成7年)に開館。フィルム映写機のアストロビジョン35で全天周映画を投映していましたが、老朽化に伴う改修の一環として、新たにプラネタリウム機器を追加し、弊社の最新のハイブリッド・プラネタリウムへとリニューアルされました。同館は2015 年7 月25 日(土)より一般公開されています。

この度、弊社が河北町総合交流センター サハトべに花に納入した「パンドラⅡ・ハイブリッド」は、高輝度LEDを採用した光学式投映機「パンドラⅡ」と、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」です。

光学式投映機「パンドラⅡ」は、約4000万個の明るく美しい星空を再現できる他、本体内部にデジタルシャッター装置を備え、15mの傾斜ドームに対し、星空の投映範囲を自在に制御でき、足元まで星空を投映するなど、宇宙空間に漂っているような感覚を体験することができます。

全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」は、フルハイビジョンを超える約2.5K解像度のビデオプロジェクター2台を用い、全天に高精細な映像を繋ぎ目無く投映するだけでなく、パンドラⅡの美しい星空と合わせて、星座絵や星座線、風景や各種天文現象を表現することを可能としました。また、平成6年に制作された河北町の花をテーマとした全天周映像作品「べにばな抄」もデジタルリマスターされ、フィルム作品ならではの、階調豊かな深い色合いが甦りました。

全天周劇場のリニューアルについて

(1)全天周映像(大型映像フィルム施設)がプラネタリウム施設にリニューアル
 これまでとは異なり、プラネタリウム機器があらたに導入されたことで、全天周映像だけでなく美しい星空の提供が可能になりました。

  • プラネタリウム番組や学習投映なども行えます
  • 従来とは異なり複数の番組プログラムを用意し目的に応じて投映できます
  • デジタルカメラで撮影した画像や映像も投映できます
  • フィルムによる河北町のオリジナル全天周映像作品「べにばな抄」がデジタルリマスタリングされ、従来より美しい映像で楽しめます

(2)最新のハイブリッド・プラネタリウム「パンドラⅡ・ハイブリッド」を納入
ハイブリッド・プラネタリウムのパンドラシリーズとしては初めての傾斜型ドームシアターへの設置となり、高解像度プロジェクターからの高精細映像と併せて、生涯学習の新たな交流拠点として活用される予定です。

  • 超高輝度LEDを採用の光学式投映機「パンドラⅡ」が自然で美しい星空を投映
      ☆ 天の川の一つ一つを約4,000万個もの恒星で表現
      ☆ 本体内蔵のデジタルシャッター※装置により星空の投映範囲を自在に制御可能
  • プロジェクター2台による全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」
      ☆ フルハイビジョン(1920×1080)を超える、2560×1600の高解像度
      ☆ 弊社のブレンド技術により全天につなぎ目なく映像を投映
  • シャッターとは、スクリーン以外の部分に恒星の光が投映されないようにするための機構であり、水平に恒星の光を遮蔽する重力式と、任意の角度で遮蔽することの出来るデジタル式の2種類があります。

河北町総合交流センター サハトべに花

山形県の中央部に位置する河北町は、江戸時代から明治にかけて、べに花の集散地として栄え、べに花は町のシンボルとなっています。また、べに花はエジプトが原産地といわれていることから、アラビア語で「広場」を意味する「サハト」を施設名に冠し、広場のように誰もが気軽に集える場所を提供したい、という願いを込めた施設です。
同施設の全天周劇場は、直径15m傾斜型、126席。投映スケジュールの詳細及び交通アクセスについては、同施設のHPをご参照下さい。

〒999-3513 山形県西村山郡河北町谷地所岡3丁目1-10
オフィシャルHP http://www.sahato.jp/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種の量産開発を手掛け、現在では1000台を超える納入累計実績があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて開発する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が開発、提唱する新しいプラネタリウムシステム。 光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを組み合わせ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本をはじめ、インド、北米、欧州など国内外に数多くの納入実績があります。
同システムは、「パンドラⅡ」「クロノスⅡ」「ケイロンⅢ」「スーパー・ヘリオス」などドーム径に応じた光学式投映機を有しており、ドーム径8mから最大50mまで幅広く対応しています。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、ケイロン(CHIRON)、クロノス(CHRONOS)は日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

[ 大型映像システム「アストロビジョン」]
株式会社五藤光学研究所が世界で初めて開発したワンレンズ投映式全天周映画アストロビジョン。劇場映画の数倍の面積のフィルムによる映像は想像力が抜群で、プラネタリウムと同じスクリーンに映し出されたとき、圧倒的な遠近感と移動感、人間の視界を超えた世界がリアルに、ダイナミックに広がります。
大型映像上映館専用館として1969年に富士急ハイランドにアストロビジョン35mm5P ※が納入されました。

※ アストロビジョンには35mm5P、35mm8P、70mm10Pのフィルムフォーマットがあります。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366