2019.04.16 / プレスリリース
さぬきこどもの国スペースシアター 23年ぶりに星空を一新
「ケイロンⅢ・ハイブリッド」にリニューアル
株式会社五藤光学研究所(取締役社長 五藤信隆、東京都府中市)は、さぬきこどもの国(園長 尾﨑享、香川県高松市) に「ケイロンⅢ・ハイブリッド」を納入設置しました。同システムは、約1億個の恒星で再現した天の川や300以上の星雲・星団を投映する光学式プラネタリウム「ケイロンⅢ」と四国初となるレーザー光源の最新8Kプロジェクター(e-shift)を採用した全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」です。同シアターは、2019 年4月14日(日)にリニューアルオープン式典が行われ、16日(火)から一般公開されます。
リニューアルの詳細
さぬきこどもの国スペースシアターは直径20m傾斜型のプラネタリウム「GSS-HELIOS(五藤光学研究所製)」を有する施設として1995年に開館。2010年には全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を導入しています。
今回のリニューアルでは、「子育て県かがわ」のシンボルとして、子どもたちに夢と希望を与え「ワクワクする」施設をめざし、23年ぶりに光学式プラネタリウムを更新。全天周デジタル映像システムもアップグレードし、「ケイロンⅢ・ハイブリッド」に一新しました。奥行を感じるような美しい星空と高精細な全天映像、そしてドーム内を自由に飛び交うデジタルサラウンドによって臨場感あふれるドーム空間に生まれ変わりました。さらに、新たに携帯端末のモバイルコンソールの導入によって、従来より操作性も向上し、解説員が客席に出向き、観覧者の顔を見ながら投映を行うなど、インタラクティブな投映もできるようになりました。また、子どもだけでなく、学生や大人も楽しめるシアターとして、各種イベントなどの多目的利用もできるよう室内を改修しました。
[ 自然で美しい星空を再現する「ケイロンⅢ」 ]
「ケイロンⅢ」は、都市部で見る夜空から宇宙空間で見る星空まで、あらゆる星空を再現し投映できる光学式プラネタリウムです。季節や天候などよって異なる星の瞬きだけでなく、独自の調光機能によって、自在に星空のニュアンスを調整できます。光源に超高輝度LEDを用いることで、従来機が必要としていた電球交換を不要とし、星像は従来よりも明るく、そして針で突いたようにシャープな星々を映し出しています。恒星数は、従来機の約4000倍にあたる1億個におよび、300を超える星雲・星団、2000以上の暗黒星雲までもが含まれています。さらに、3.5等級よりも明るい約300個の恒星には固有の色を付加することで、自然で美しい星空を忠実に再現しています。美しい星空と様々な機能を備えた「ケイロンⅢ」は、従来機に比べ体積比で約85%も小型化されているため、ドーム空間がより広く開放的な空間として感じられるようになっています。
[ 超高精細 全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」 ]
「バーチャリウムⅡ」は、光源にレーザー光を用いたJVC社製e-Sift8Kプロジェクターと自社開発の専用レンズにより、四国初となる解像度8K相当の超高精細映像をドーム全面に繋ぎ目無く映し出します。 このシステムは、光学式プラネタリウムが不得手とするダイナミックな映像表現に優れており、国際宇宙ステーションから地球の様子を眺めたり、あるいは遥か彼方から、まるで立体視しているかのような天の川銀河の姿を観察するなど、“体験”と呼べるほど緻密で精細な映像をドームに映し出します。また、天文学を含む様々な種類のデータベースがハイブリッド化によって、光学式プラネタリウム「ケイロンⅢ」の星空と一体化。「ケイロンⅢ」の美しい星空に、ダイナミックな映像表現を付加し、国内でも唯一飛行場に隣接した施設ならではの風景と美しい星空の共演を可能にしています。
[ その他の改修 ]
プラネタリウム機器の納入設置だけでなく、音響システムや室内改修も行うことで、子育て世代はもちろん、すべての世代に優しい快適なドーム空間にリニューアルしています。
空間を彩るデジタルサラウンドは、従来のスピーカー構成から9.1チャンネルの音響システムに一新し、高音質で明瞭度の高い立体的な音場を再現できます。轟音とともに上昇していくロケットの迫力ある打ち上げ音や、微かに聞こえる虫の音など、さまざまシーンに対応した演出が可能です。また、すべての座席で解説員の声やBGMなどが従来よりも明瞭に聞き取れるようになりました。
シアターは多目的に利用できるように、プラネタリウム前方のステージを改修。使い方を限定しないフラットステージとすることで、様々なイベントが実施できるよう工夫しています。また、小さなお子様が暗闇で泣き出してしまった時に利用できる遮音室、親子で観覧できるベンチ型の「親子シート」、キャンプ感覚で寝転んで星空を楽しめる「寝転びシート」も備えた、子育て世代に優しい快適な空間設計です。
さぬきこどもの国
さぬきこどもの国は、さまざまな体験型の遊びを通して、子どもたちの心と身体の健やかな育ちをサポートする香川県唯一の大型児童館として、1995 年に開館。高松空港に隣接し、広大な敷地は、核エリア(わくわく児童館、サイクルセンター、芝生広場)、東ウイングエリア、西ウイングエリアの3つのエリアで構成されています。プラネタリウムは核エリアのわくわく児童館内にあり、直径 20m傾斜型のスペースシアターとして、子どもたちに分かりやすい星座解説を行っています。
〒761-1402 香川県高松市香南町由佐3209
オフィシャルHP https://www.sanuki.or.jp/
解説
[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種を開発し、現在では1000台を超える納入実績(累計)があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて機器システムを開発する他、機能を活かした映像コンテンツを制作し、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP http://xs536207.xsrv.jp/wordpress/
[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本国内に留まらず、プラネタリウム発祥の地であるドイツをはじめ、米国、欧州、中東、アジア諸国などに数多くの納入実績を誇ります。
同システムは、ドーム径に応じた各種の光学式投映機を有しており、ドーム径8mから最大50mまで幅広く対応しています。
本件に関するお問い合わせ: 株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366