2020.08.21 / プレスリリース

コンパクトで本体重量わずか18㎏
新型光学式プラネタリウム「イーサリオス/AETHERIOS」誕生

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆 東京都府中市)は、小型ドーム対応の新型プラネタリウム「イーサリオス/AETHERIOS」を開発し、8月3日にオンラインで開催された「国際プラネタリウム協会・バーチャルカンファレンス2020」で発表いたしました。
「イーサリオス」は、小さなドーム径(直径4~8m※)に対応した新型の光学式投映機で、これまでのプラネタリウム機器同様に〝緻密で美しい星空〟を再現します。恒星球の直径はバスケットボール(24.5cm)より少し大きい28cmで、重量は5歳の子ども程の重さの18kgと極めて軽い光学式プラネタリウムです。

※ オプションにて 12m まで対応可

光学式プラネタリウム「イーサリオス/AETHERIOS」は、これまでの弊社プラネタリウム機器で定評ある〝美しい星空〟を、小さなドームへ提供する〝コンパクト設計〟の光学式投映機です。さらに、恒星球の内部に新型コロナウイルスや細菌の不活化を図るオプション(特許出願中)の追加も可能となっています。
また、全天周デジタル映像システムと融合させた〝ハイブリッド・プラネタリウム〟にすることで、星座絵や星座線、星座の名前、各種座標、天体の位置、風景や映像など、星空解説に必要な機能を付加することができます。

主な特徴

(1)上位機種で培った〝美しい星空〟

  • 実天の肉眼で見える明るさを基準に、学術的に正しく設計された恒星
  • 主恒星は6.55等星まで約9500個
  • 12個の輝星に固有の色を再現(ベテルギウス、シリウス、カノープスは個別調光可)
  • 季節や気象状況などに則した瞬き機能を搭載
  • 4個の変光星
  • 約300万個の恒星による天の川
  • 117個の星雲星団

(2)小さなドームでも視界を遮らない〝コンパクト設計〟

  • 対応ドーム径 直径4mから8m(オプションにて12mまで対応可)
  • わずか直径28cmの恒星球
  • 高輝度LED光源の採用で高いコストパフォーマンスを実現

(3)その他の特徴(オプション)

  • 全天周デジタル映像システムとの融合(ハイブリッド化)
  • 光学式惑星投映機の追加が可能
  • 新型コロナウイルスや細菌の不活化機能 (特許出願中)の付加

※ 製品構成及び仕様は予告なく変更する場合があります。

命名の由来

「AETHERIOS」は、ギリシア語の「AETHER(アイーテル)」を由来とした造語で、英語圏では「イーサリオス」と発音します。語源となった「AETHER(アイーテル)」は、ギリシア神話に登場する原初神で天空を表す神の名前で、物理学においては、かつて光を伝える媒質と考えられていたエーテルの語源でもあります。かつてエーテルは、世界のありとあらゆる所に普遍的に存在すると考えられてきました。この新型光学式プラネタリウムは、エーテルのように世界中のありとあらゆる場所に設置、納入されることを願って名付けられています。

解説

[ 国際プラネタリウム協会(IPS) ]
国際プラネタリウム協会(The International Planetarium Society)は、1970年に発足した世界最大のプラネタリウム関係者による団体です。二年に一度、世界中からプラネタリウム施設の担当者やメーカー、プロダクション、天文学の研究者などが集まるIPSカンファレンスが開催されます。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行により、「バーチャルカンファレンス2020」として8月3日、5日、7日に開催。講演会や各種発表がオンラインで配信されました。
オフィシャルHP  https://www.ips-planetarium.org/

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種の量産開発を手掛け、現在では1000台を超える納入累計実績があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて開発する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本国内に留まらず、プラネタリウム発祥の地であるドイツをはじめ、米国、欧州、中東、アジア諸国などに数多くの納入実績を誇ります。
同システムは、ドーム径4mから最大50mまで幅広く対応し、目的や用途に応じた光学式投映機を複数有しており、今回開発した「イーサリオス/AETHERIOS」が新たにラインナップされた。

ハイブリッド・プラネタリウム

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)は、日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366