2021.06.25 / プレスリリース

高知県天狗高原にプラネタリウムシアターが誕生
臨場感あふれる映像空間を実現

株式会社五藤光学研究所(取締役社長 五藤信隆、東京都府中市)は、高知県高岡郡津野町(津野町長 池田三男)の「星ふるヴィレッジTENGU(旧天狗荘)」に全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を納入・設置しました。同システムは、旧天狗荘の改修に伴い、悪天候でも天狗高原の星空や自然の映像を体感できる“プラネタリウムシアター”として、宿泊客だけでなく天狗高原を訪れた観光客も利用できます。「星ふるヴィレッジTENGU(旧天狗荘)」は、本日、2021年6月25日に完成式典を行い、同7月7日にオープン予定です。


リニューアルの詳細

[ 経緯・概要 ]

天狗高原は高知県と愛媛県にまたがる標高1,400mの石灰岩台地であり四国カルストと呼ばれています。夏はドライブやツーリング、キャンプが人気の場所で、星空の美しさに定評があります。高知県側に位置する「星ふるヴィレッジTENGU(旧天狗荘)」は津野町営の宿泊施設です。国内だけでなく海外からの観光客も多く、2018年、高知県及び津野町は「四国カルスト天狗高原の魅力向上」を企画し、その一環として、天狗荘の改修工事が着手され、2020年度にプラネタリウムを整備することとなり、今回のリニューアルに至ります。
プラネタリウムは直径11.2mの水平型の全天デジタル投映システム「バーチャリウムX」。2台の4Kプロジェクターで、通常よりも広い範囲(190度)を有するドームスクリーンに、繋ぎ目無く映像を映し出します。さらに、床下から虫の声や川のせせらぎなどの環境音を流すことの出来る音響システムも導入され、津野町や天狗高原(自然や星空)を紹介した番組プログラムによって、国内外の多くの観光客に天狗高原の魅力を感じてもらえることができます。

[ デジタルプラネタリウム「バーチャリウムX」 ]

全天デジタル投映システム「バーチャリウムX」は、高精細なビデオプロジェクターとコンピュータを用いて、全天に星空や映像を投映することのできる全天周デジタル映像投映システムです。2台の4Kプロジェクターをドームスクリーン周囲から対面に投映することで、全天4K×4Kの映像を投映します。コンピュータには基本的な天文現象の全てを搭載し、天狗高原から眺めることのできる四季折々の星空は勿論のこと、88星座絵や星座線、星座の名称、星雲・星団や流れ星などを投映したり、天狗高原から高知~四国~日本~地球上に至るまでの連続的な画像データで宇宙に飛び出すかのような印象を提供したり、様々な表現ができる機能が備わっています。

[ その他の設備 ]

室内は、水平型ドーム形状でありながら、通常よりも広い範囲を有するドームスクリーンにより、天狗高原の上から四国山地を見下ろしたかのような感覚を得ることができます。また、ドームスクリーン裏に配置した5.1ch音響システムに加え、床に埋め込まれた8台の小型スピーカから、虫の声や川のせせらぎなどの環境音を供することが可能です。その他、ドーム周囲にはLED照明を配置し、室内を多目的に使用する際の照明としても利用できるよう工夫されています。

[ 津野町や天狗高原の魅力を伝える番組と映像コンテンツ ]

弊社の提案により、3つの番組プログラム(映像コンテンツ)を制作し、納入しました。

(1)津野町を紹介するプログラム「絶景体感・津野紀行」
高知県津野町の24時間・365日を1日のツアーに見立てて疑似体感する観光番組。日本三大カルストの一つと呼ばれる、天狗高原の日の出から始まり、歴史、文化、自然の観点で、観光用三輪タクシー「ツノトゥク」に乗って津野町を巡ります。

(2)四季の星座を解説するプログラム「天狗高原 星空トレッキング」

 天狗高原から望む満天の空をガイドする星空トレッキング。その日に見える星の姿、季節ごとに見やすい星座たち、そして幻想的な星座神話をご案内します。美しい天の川はもちろん、エリダヌス座のアケルナル、みなみじゅうじ座のガクルックスなど、標高1400メートルならでの星空の魅力を詰め込んだ番組です。

(3)天狗高原のヒーリングプログラム「ヒーリングタイム TENGU KOGEN 光と風と音に癒される刻」
 手が届きそうな満天の星、雄大な雲海、南国の雪、天空エリアの可憐な花たち…。季節ごとに魅力あふれる天狗高原の姿を詩情豊かに感じてもらいます。番組で流れるメロディーは、全曲、この番組のために作曲したオリジナルサウンド。小鳥のさえずりや虫の声、草原を揺らす風の音などのネイチャーオーケストラが彩を添えます。全天周映像と立体音響の共演による癒しのひと時です。

これからの番組プログラムは、「星ふるヴィレッジTENGU」により、季節、時間などに応じて提供されますので、詳しくは同ホームページをご覧ください。

高知県高岡郡津野町

津野町は、高知県の中西部に位置し、北部は東から佐川町、越知町、仁淀川町、愛媛県久万高原町、西部は梼原町、南部は西から四万十町、中土佐町、東部は須崎市に接している。町内には、四国カルスト天狗高原を初め、日本最後の清流四万十川の源流部、不入渓谷などの自然や多くの棚田があり、美しい日本の原風景を体験することができます、また、坂本龍馬など、維新の志士が通った街道跡など、歴史や文化を感じることができる名跡も数多く残されています。

津野町役場 〒785-0201 高知県高岡郡津野町永野471番地1
オフィシャルHP  https://town.kochi-tsuno.lg.jp/

星ふるヴィレッジTENGU(旧天狗荘)

日本三大カルストのひとつ、四国カルストにある天狗高原を望む標高約1,400mに位置。高知県と愛媛県の県境に位置し、北に石鎚連邦、南に室戸岬・太平洋を見渡す360度の大パノラマで、満天の星を楽しめます。客室は、全室ウォシュレット付トイレを備え、洋室や和室の他、天井が透明な特別客室や天文台も備えている。ガラス張りの大浴場は眺望抜群で、宿近くのセラピーロードは、緑に包まれた小道にコルクチップが敷き詰められ、豊かな緑と木々の香りがします。

星ふるヴィレッジTENGU(旧天狗荘)
オフィシャルHP  https://village-tengu.com/
※ オープン後のスケジュールについては、こちらからご確認ください。

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種を開発し、現在では1000台を超える納入実績(累計)があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて機器システムを開発する他、機能を活かした映像コンテンツを制作し、機器の維持管理、施設運営なども行っています。

〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ バーチャリウム(VIRTUARIUM)]
「バーチャリウム」は、1996年に五藤光学研究所が発表した、世界で初めて3次元CGをリアルタイムにドーム全天に投映するシステム。バーチャリウム(VIRTUARIUM)とは、仮想(Virtual)と、空間(Arium)を組み合わせた造語です。プラネタリウムだけでなく、様々な空間を表現する「時空を越える」映像システムであり、2003年(平成15年)にはより高機能な「バーチャリウムⅡ」が誕生し、最新の「バーチャリウムX」に至っています。

※ バーチャリウム(VIRTUARIUM)は日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366