2021.12.24 / プレスリリース

北海道に「オルフェウス・ハイブリッド」初登場
DENZAI環境科学館(室蘭市)がOPEN

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤信隆、東京都府中市)は、DENZAI環境科学館(館長:楠原晴子、北海道室蘭市)に「オルフェウス・ハイブリッド」を納入設置しました。同システムは、天の川を約800万個の恒星で再現する光学式プラネタリウム「オルフェウス」と、迫力のある宇宙映像などを投映する全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」であり、「オルフェウス」は道内初の導入となります。光学式プラネタリウムの美しい星空はもちろん、太平洋を一望する地球岬や工場夜景など、市を代表するスポット映像も美しく投映できる最新のプラネタリウムです。
同科学館は2021年12月25日(土)にオープンし、一般公開されます。投映スケジュールなどについては、施設ホームページでご確認下さい。


自由にマウス操作できる360度のドーム内イメージはこちら
※ Internet Explorer のウェブブラウザ は対応しておりません。

リニューアルの詳細

[ 経緯 ]

前身となる室蘭市青少年科学館は1963年(昭和38年)に、直径10m水平型のプラネタリウム「M-1型(五藤光学研究所製)」を有する北海道初の青少年科学館として開館。1976年(昭和51年)に、「GX-10-T型(同社製)」に更新され、2021年(令和3年)3月に閉館するまでの間、多くの市民に愛されてきました。
DENZAI環境科学館は、旧室蘭市青少年科学館の老朽化に伴い、隣接する図書館と共に同敷地内に建て替えられた科学館です。環境学習やものづくりの楽しさを紹介するだけでなく、多世代が集う交流拠点をコンセプトとし、プラネタリウムはドーム径12mに拡張。星空だけではない多様な映像を投映できる設備として「オルフェウス・ハイブリッド」が選定されました。

[ 機器の詳細 ]

本物のような星空を再現する光学式プラネタリウム「オルフェウス」
北海道初導入となる光学式プラネタリウム「オルフェウス」は、12mクラスのドーム径としては最高峰の全天800万個の恒星と全88星座絵を投映することのできるプラネタリウムです。大気の影響を受けない国際宇宙ステーションから見るような星空から、街中で見るような星空までリアルに投映します。また、夕陽の色の変化、地球照、月食なども再現でき、学習用途からエンターテインメントまで多様なニーズに対応することができます。

<主な機能>

  • 約800万個の恒星で再現される高精細な天の川(主恒星と個別に調光可能)
  • 全88星座絵の投映
  • 夕陽の色の変化、地球照、月食なども再現

迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」
ハイブリッドとして組み合わせる全天周デジタル投映システム「バーチャリウムX」では、ハイビジョンを超える高精細なビデオプロジェクター2台により、12m水平型のドームスクリーンに繋ぎ目無く美しい映像を投映し、「ハイブリッド・プラネタリウム」として、星座線、惑星やメシエ天体などの各種画像と「オルフェウス」の美しい星空を融合します。また、多世代が学び、楽しめるよう、市内全小中学校の風景画像、室蘭市を代表する名所“地球岬”や“測量山”などのドローン空撮映像、環境をテーマにしたショート番組など、様々な映像コンテンツも装填されています。さらに、地域に根差した番組投映が出来るよう、番組の自主制作支援システムも備えています。

<主な機能>

  • オルフェウスの星空を補完するデジタルプラネタリウム機能
  • 太陽系や銀河をめぐる宇宙旅行などを再現するシミュレーション機能
  • 室蘭市の詳細な地形データを含む地球俯瞰シミュレーション機能
  • 市内全小中学校校庭からの風景画像、地域観光スポットのドローン空撮映像の投映
  • 環境をテーマとしたショート番組の投映

バリアフリーな室内環境
12mのドーム室内には幅広のリクライニングシートが設置され90名がゆったりと鑑賞できるほか、小さなお子様と親子で座ることのできるファミリーシートや、お子様向けの座面クッションも備えています。また、車椅子のまま鑑賞できるスペースや、聴覚支援機器としてヒアリングループも設置し、幅広いお客様に快適にご利用いただける室内環境となっています。

DENZAI環境科学館・図書館

DENZAI環境科学館(館長:楠原晴子、北海道室蘭市)は、旧室蘭市青少年科学館と図書館の後継施設として「室蘭市環境科学館・図書館」として新たに建設されました。愛称は “えみらん”で、2021年12月25日にオープンします。
科学館エリアでは、環境学習や多世代が集う交流拠点をコンセプトに、展示スペースや体験・実験スペースなどを備え、プラネタリウムでは自主制作番組を中心に投映が行われていく予定です。投映スケジュールなどは、施設ホームページでご確認下さい。

※ ネーミングライツにより株式会社電材重機がスポンサー企業として選定されました。

〒051-0015 北海道室蘭市本町2丁目2番1号
オフィシャルHP  https://www.kujiran.net/emiran/

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種を開発し、現在では1000台を超える納入実績(累計)があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて機器システムを開発する他、機能を活かした映像コンテンツを制作し、機器の維持管理、施設運営なども行っています。

〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本国内に留まらず、プラネタリウム発祥の地であるドイツをはじめ、米国、欧州、中東、アジア諸国などに数多くの納入実績を誇ります。
同システムは、ドーム径に応じた各種の光学式投映機を有しており、ドーム径4mから最大50mまで幅広く対応しています。

[ オルフェウス(ORPHEUS)]
2017年にリリースした光学式プラネタリウム。〝緻密で美しい星空〟を提供するだけでなく、薄明薄暮や夕日の色合い、月食などを再現する他、各種座標や世界で初めて全88星座絵の投映を可能とした光学式プラネタリウムです。「オルフェウス」は、これまでに高知みらい科学館(高知県)、柏崎市立博物館(新潟県)、佐久子ども未来館(長野県)、松本市教育文化センター(長野県)、ビョルマロ天文台(韓国)、港区立みなと科学館(東京都)、米子市児童文化センター(鳥取県)、京都市青少年科学センター、長野県伊那文化会館、上海天文館(中国)に納入。今後も、多数の納入が予定されています。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)、オルフェウス(ORPHEUS)は、日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 クリエイティブカンパニー 企画営業 TEL 042-362-5366