2024.01.04 / メディア掲載

【映画】『夜明けのすべて』弊社にて制作協力しました

2月9日(金)公開の映画『夜明けのすべて』で使用しているプラネタリウム機材の提供を行いました。同映画では、主人公の心に変化をもたらす要素の一つとして〝星空〟が使われておりプラネタリウムが登場します。主人公の感情や内面の変化を促す要素として〝プラネタリウム〟が効果的に使用されています。ぜひ映画館でご覧ください。

原作:瀬尾まいこ『 夜明けのすべて 』 (水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人、三宅唱
音楽:Hi’Spec
出演:松村北斗、上白石萌音
   渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研

映画『夜明けのすべて』公式サイト

[ 三宅唱監督インタビュー(作品資料より抜粋) ]

Q)一番の大きな変更点は、栗田金属が栗田科学になり、宇宙の要素が入ってきたところだと思いますが、これはどういう理由からだったのでしょうか?

A)「夜明け」を単に希望の比喩とせずに、さまざまな意味を持ちうる「夜」を描きたいと考えていたところ、たまたま宇部市のプラネタリウムに行く機会があり、これはいい!と思ったんです。久しぶりに行ってみたら本当に楽しくて。解説される方の語りが教科書的でなくとてもユニークで新鮮で、初めて目にした五藤光学さんの投影機「VENUS S-3」も最高だし、しかもプラネタリウムを観た後、外に出るとものすごい解放感がありました。
自分の内側と一人で向き合っていた主人公たちが、栗田科学という職場で働きながら、他者と出会い直し、さらにはこの街や過去を感じ、もっといえば地球や宇宙を改めて感じることで、自身を位置づけ直し、囚われていた場所からゆるやかに解き放たれていくことができそうだとイメージが膨らみました。調べてみると、プラネタリウムとは、さまざまな事情で本物の夜空を見られない人たちの想像力を育むための場所として生まれ、それはまるで映画館と同じだとも感じ、より意義を感じました。また、移動式プラネタリウムの活動をされている方たちや、心理学における「夜の航海」という言葉も参考になりました。

[ 映画の予告編]


© 瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会