2024.07.05 / プレスリリース

船橋市総合教育センターのプラネタリウムがリニューアル
約4,000万個の恒星が煌めく精緻な星空に一新

株式会社五藤光学研究所(取締役社長 五藤信隆、東京都府中市)は、船橋市総合教育センター(所長 太田由紀、千葉県船橋市)に「パンドラⅡEX・ハイブリッド」を納入設置しました。同機は、天の川を約4,000万個の微恒星で再現した光学式プラネタリウム「パンドラⅡEX」と、明るく高精細なデジタル映像をドーム全天に投映する「バーチャリウムX」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」です。同センターのプラネタリウム館は、2024年7月7日(日)にリニューアルオープンします。

※ 投映スケジュールなどは、施設ホームページでご確認下さい。


自由にマウス操作できる360度のドーム内イメージはこちら
※ Internet Explorer のウェブブラウザ は対応しておりません。

リニューアルの詳細

[ 施設の概略と経緯 ]

船橋市総合教育センター(所長 太田由紀、千葉県船橋市)は、本館建物にプラネタリウム館を併設する施設として1987年(昭和62年)に開館しました。プラネタリウム館は直径18mの水平型ドームで、光学式プラネタリウム「GN-AT(五藤光学研究所製)」は、長年の間「コスモくん」の愛称で市民に親しまれてきましたが、老朽化に伴い更新されることになりました。

[ 更新機器概要 ]

今回の更新では、従来よりも投映できる星の数を格段に増やし、さらに多彩な演出が可能なデジタル映像システムと融合した「パンドラⅡEX・ハイブリッド」が採用されました。光学式プラネタリウムでは、実際に観測されたデータに基づいた約4,000万個の微恒星で再現した天の川や、300以上の星雲星団を再現できます。さらに、デジタル映像システムでは、私たちの住む地球の俯瞰や、銀河をめぐる宇宙旅行を行えるなど、星空や宇宙をより楽しむことのできるプラネタリウムに生まれ変わりました。

パンドラⅡEX・ハイブリッドの特徴
ドーム直径18mにも対応できるようカスタマイズされたコンパクトな光学式プラネタリウム「パンドラⅡEX」と、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合したシステムです。美しい星空と多彩な映像を自在に表現できるだけでなく、光学式プラネタリウムの星空に星座絵や流星、風景などのデジタル映像を融合させることで、従来の光学式プラネタリウムでは不可能だった表現が可能となりました。

<主な仕様>
光学式プラネタリウム「パンドラⅡEX」

  • デジタル式では再現することができない、明るくシャープな星像
  • 天の川を約4,000万個もの恒星で表現
  • 300を超える星雲星団を忠実に再現
  • 本体内部のデジタルシャッター装置により星空の投映範囲を自在に制御可能
  • デジタル映像との連動(ハイブリッド)

全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」

  • 光学式の星空を補完するデジタルプラネタリウム機能や各種シミュレーション機能を搭載
  • 教育センターと市内海浜公園のスカイライン風景など各種撮影画像の投映
  • 高精細な地形データを実装し、千葉県上空を俯瞰しながら宇宙への視点移動、さらには138億光年の深宇宙の姿までの表現

[ その他の改修 ]

プラネタリウムをより快適にご利用いただくために、幅広くゆったりと寛げる座席に改修しました。座席を含む室内は、市内の三番瀬海浜公園から望む海をイメージしたブルーの色彩とし、室内を多目的に活用できるようステージも広く設けました。また、難聴者の聴こえをサポートするヒアリングループエリアや車椅子のまま鑑賞できるスペースを設けるなど、幅広いお客様に快適にご利用いただけます。さらに、エントランスには長年親しまれた旧プラネタリウム「コスモくん」を展示し、かつての投映機と新しい投映機の大きさの違いを間近でご覧いただけます。

船橋市総合教育センター

総合教育センターは、学校教育や社会教育に関する問題や将来の課題について調査・研究を行い、プラネタリウムの運営を含めた教育の質の向上と地域の教育の発展を目的とした施設です。また、市民や児童・生徒を対象に、教育に関する相談・支援活動を行い、プラネタリウムの投映や科学教育に関する学習の機会を提供するなど、市民に開かれたセンターを目指しています。

〒273-086 千葉県船橋市東町834
オフィシャルHP  https://www.city.funabashi.lg.jp/shisetsu/bunka/0002/0001/0001/11084.html

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種を開発し、現在では1000台を超える納入実績(累計)があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や全天周デジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて機器システムを開発する他、機能を活かした映像コンテンツを制作し、機器の維持管理、施設運営なども行っています。

〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16番地
オフィシャルHP  http://xs536207.xsrv.jp/wordpress/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと、様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するもので、日本国内に留まらず、プラネタリウム発祥の地であるドイツをはじめ、米国、欧州、中東、アジア諸国などに数多くの納入実績を誇ります。
同システムは、ドーム径に応じた各種の光学式投映機を採用することで、ドーム径4mから最大50mまで幅広く対応しています。

[ パンドラ(PANDORA)シリーズ]
場所をとらないコンパクト設計で、高輝度LED光源を採用した低消費電力の光学式プラネタリウムです。肉眼で見ることの出来る約9,500個の主恒星を含む約4,000万個の恒星で美しい星空を再現し、全天周デジタル映像システムと融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」として、これまでに国内外に14台の納入実績があります。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、パンドラ(PANDORA)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)、日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。

本件に関するお問い合わせ:  株式会社五藤光学研究所 営業本部 企画営業 TEL 042-362-5366