2015.04.01 / プレスリリース

敦賀市こどもの国のプラネタリウムがリニューアル高精細な映像と自然で美しい星空を再現「パンドラ・ハイブリッド」誕生

株式会社五藤光学研究所(取締役社長:五藤 信隆、東京都府中市)は、敦賀市こどもの国(福井県敦賀市)に「パンドラ・ハイブリッド」を納入設置しました。同システムは、LEDを採用した恒星投映機「パンドラ」に小型惑星投映機を組み合わせ、さらに全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」により構成されるハイブリッド・プラネタリウムです。
同施設は2015 年4 月1 日(水)より一般公開されています。

この度、弊社が敦賀市こどもの国に納入したプラネタリウムは、 高輝度LEDを採用した小型恒星投映機「パンドラ」と、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」を融合した「ハイブリッド・プラネタリウム」です。より自然で美しい星空の表現と、全天に広がる迫力ある映像表現が完全に融合したことにより、多彩な表現が可能になりました。

パンドラ・ハイブリッドの特徴

(1) 約4,000万個の恒星を表現する光学式投映機「パンドラ」 今回設置した光学式投映機「パンドラ」は、光源に高輝度LEDを採用しているため、従来のハロゲンよりも星の明るさや色の再現性が高まり、より本物に近い星空を再現できるようになりました。また、従来機は約8,500個の恒星を表現していましたが、パンドラでは、天の川の一つ一つを約4,000万個もの恒星で表現しており、従来では実現できなかった双眼鏡による擬似観察体験も可能になりました。さらに、投映機本体の直径はわずか48㎝。これは従来機の約1/5程度の大きさで、スクリーンへの視認性を高め、ドームの多目的利用にも適した空間を作ります。

(2) 高精細な4K相当の映像により宇宙への視点を広げる「バーチャリウムX」 ハイブリッド・プラネタリウムを構成する全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」により、従来では表現することができなかった宇宙への視点移動を実現し、多様な演出を可能にしました。投映機にはアップコンバート(※)機能を有した2台の4Kプロジェクターを採用し、フルHD解像度の画像を全天に継ぎ目のない高精細な4K映像として投映しています。

※ フルHD解像度の映像をリアルで高精細な4K映像に変換すること

その他の主な仕様

今回のリニューアルでは、機器更新の他にプラネタリウム室内も改修しました。老朽化し、汚れの目立っていたドームスクリーンを継ぎ目の目立たない新しいスクリーンに張替えました。併せて行われた座席カバーの張替え(別業者により実施)により、座席配列が従来の馬蹄形から一方向配列に変更され、学習投映や室内の多目的利用が今までよりも行いやすくなりました。

敦賀市こどもの国(児童文化センター)

敦賀市立児童文化センター(兼児童センター所長:田辺 善治)は、国際児童年を記念して児童の情操の涵養、文化の普及向上及び健全育成とその福祉の増進を図るため、「情操教育の拠点」として1980年に開館しました。同施設は、直径15m水平型ドームのプラネタリウムを有する児童文化センターの他、児童センター・、児童遊園からなり、総称して「こどもの国」と呼ばれています。

今回のリニューアルは、機器の老朽化と敦賀スタンダードという教育プランにて、「学習でのプラネタリウムの活用」が明示され、市の第6次総合計画に更新計画が位置づけられて実現したものです。一般公開に先立ち、3月23日(月)にリニューアルオープンお披露目会が開かれました。招待されたこどもの国近隣の保育園児たちに新しくなったプラネタリウムによる演出を存分に体感していただき、満天の星空には大きな歓声をあげていました。投映スケジュールの詳細及び交通アクセスについては、同館のHPをご参照ください。

〒914-0821 福井県敦賀市櫛川42号2番1
オフィシャルHP
http://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/news_from_facility/gaibu_shisetsu/kodomonokuni/jbc_planetarium.html

解説

[ 株式会社五藤光学研究所(GOTO INC)]
プラネタリウム、大型映像システム、天体望遠鏡製造のトップメーカー。 特にプラネタリウムでは小型から超大型のプラネタリウムに至るまで多機種の量産開発を手掛け、現在では1000台を超える納入累計実績があります。全天周フィルム映像(アストロビジョン)や3Dデジタル映像装置(バーチャリウム)では、他社に先駆けて開発する他、機器設備の能力を活かした映像コンテンツ制作、機器の維持管理、施設運営なども行っています。
〒183-8530 東京都府中市矢崎町四丁目16 番地
オフィシャルHP https://www.goto.co.jp/

[ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)]
株式会社五藤光学研究所が2004年に開発、提唱した新しいプラネタリウムシステムです。光学式プラネタリウムと様々な迫力ある映像を投映する全天周デジタル映像システムを融合させ、各々が常に同じ座標空間を投映できる仕組みを有するものです。2013 年には、多摩六都科学館に納入した「ケイロンⅡ」が、「最も先進的なプラネタリウム」に認定されるなど、国内外に数多くの実績があります。
同システムには、ドーム径に応じた各種の光学式投映機を有しており、ドーム径8mから最大50mまで幅広く対応している。

※ ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)、バーチャリウム(VIRTUARIUM)は、日本国内における株式会社五藤光学研究所の登録商標です。