2025.01.24 / トピックス

【星空の想像力(第二弾)】宮沢賢治の(そら) その列車は、星屑を縫うように走った。

五藤光学研究所は、プラネタリウムを通じて星空に親しむ機会を提供することで、星空が私たちの想像力を喚起し、豊かな心を育むことに繋がっていると考えています。
第二弾では、宮沢賢治が見上げた「星空と想像力」を取り上げます。

【第一弾】アボリジニの(そら) はこちら

■宮沢賢治の(そら)
夜空にたなびく天の川を見て、あなたは何を思い描くでしょうか?
その姿は古くから人々の想像力を掻き立て、こぼれたミルク、鳥の道、天の背骨などに見立てられてきました。明治・大正時代、岩手県花巻に住むひとりの作家が思い描いたのは、一本の線路。はくちょう座から南十字星に達する“銀河鉄道”でした。宮沢賢治は、自らが暮らす花巻からは見ることのできない南の星々まで想像し、夜空を舞台に壮大な物語を紡ぎました。その視点は、今も私たちに新たな発見と感動を与え続けています。そんな夜空を、最新のプラネタリウムで体験してみませんか?

※ 天の川のさまざまな呼び名について
[こぼれたミルク]ギリシャ神話では、女神ヘラが授乳中にこぼした乳が天の川になったと語られています。
[鳥の道]北米の一部の部族では、渡り鳥が天の川を目印に移動すると考え、「鳥の道」と呼びました。
[天の背骨]アフリカのいくつかの部族では、天の川を背骨に見立てていました。
(参照:「星の文化史辞典」出雲晶子 編著、「銀河の道 虹の架け橋」大林太良 著、Astronomical Society of Southern Africa 、他)

ケイロンⅢ詳細ページ
「ケイロンⅢ」は、星の位置や明るさといった星空の正確さと、その美しさを最も大切にしています。天の川を1億個を超える微恒星(最大で19等級までの約10億個)で描き、恒星の等級差可変機能や無段階の瞬き機能などによって、季節や気候の違いによる星空の表情まで再現し、情感あふれる星空を創り出します。

星空に線路を想像してみてください。
宮沢賢治が思い描いた“銀河鉄道”の路線は、下の画像にマウスを乗せてください。

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